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すでに小腹が空いてきた。
バスを乗り継いで、千本出水へと向かう。
ブログで見つけた、隠れ家的なCafeへと向かう。
とてもわかりにくい路地の奥にある古い町家。
本当にここで良いのだろうか?よーく見ると、引き戸の上に『八八』と書いてある。
恐る恐る引き戸をあけ、靴を脱いで上がる。
本当にここが入り口なのだろうか?まるで泥棒のように忍び足で入り、『こんにちは〜』と声をかけると、
奥からご主人と思われる男性が登場。良かった、ここであっているらしい。
隙間だらけの町家なんだけれど、ストーブの周りは暖かく、お部屋には大きなこたつがあった。
一角には、無骨な形のパンが並んでいる。
先客の女性も、どうやらここが初めての京都の方らしい。
私もその方も、こたつに入って、お庭をのんびり眺める。
とっても静かな時間が流れている。
出てきたサンドイッチは、トマトスープを中心にして、4種類のオープンサンド。
どのパンも味わい深く、とても美味しい。
特に、酸味のあるライ麦パンと、チーズとの相性がバツグンだった。
先に来ていた女性がいくつかのパンを購入して帰り、お店には私とご主人だけとなった。
無口な感じのご主人だったが、私がこのお店を知ったきっかけとなった、知人のブログの話をすると、
このお店のことパンのこと、たくさん話を聞かせてくれた。
パンは、レーズン種の天然酵母のドイツパン。ライ麦パンなどは、焼き立てよりも数日経ったものが味わいがあるという。
この時期は、クリスマスのためのシュトーレンを作っているが、これだけはイーストを使っているそう。
予約がいっぱいになっているそうで、買えなかったシュトーレン、来年は送ってもらいたいな。
お食事中には、京都に住んでいるというドイツ人の女性がパンを買いに来ていた。
紅葉のハイシーズンは、雑誌を見て訪ねてきた観光客がたくさん訪れて、こんな風に会話をする余裕はまったく
なかったという。シーズンをずらして訪れると、こういうご褒美があるのね。
美味しかったチーズのこと、お店のデザインのことなど、もっともっと聞いていたかった。
でも、まだまだシュトーレンをたくさん焼かなければならないご主人の邪魔をしてはいけない。
こんなお店に訪れたことを自慢したいような、ナイショにしたいような、素敵な時間が流れているお店。
時々、ライブも開かれているというこのお店、シーズンオフにまた訪れよう。
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