* * * * * 捨て犬コロの物語 * * * * *
第6章 おやすみ コロ

安楽死、その方法は規定以上の量の麻酔薬を注射するだけの簡単なものでした。
最後に苦しげな声をあげる場合もあるそうですが、まもなく眠りにつくので大丈夫ですと先生から説明を受けました。

この7年半、お世話になった先生方、私と母に見守られてコロの細い足に注射針が刺さりました。
コロの最後はとても静かに眠りにつくように、苦しそうだった呼吸がすぅ〜と止まりました。

まだ暖かいコロを家に連れて帰り、コロのお布団に寝かせ、どんどん冷たくなっていくコロをさすり続けました。 コロの眠る顔はここ数ヶ月見たこともないような安らかなものでした。 悲しみでいっぱいだったのに、私は動かないコロの横で、数ヶ月ぶりに深い眠りに落ちていきました。

翌日、近くの動物霊園の方が、コロを迎えに来てくれました。
車で運ぶことが出来なかったので、コロとはここでお別れです。
白い棺の中に、大好きだったタオルケットにくるんだコロをそっと寝かせました
たくさんのお花と、大好物だったのに食べられなくなっていたおやつをたっぷりいれて。

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