第3章 コロとの生活の始まり始まり〜 2
コロはとてもやきもち焼きでした。コロが来た当時、手乗りインコを飼っていました。
怖いこともあったのでしょうが、インコをかごから出して遊ばせ始めると、コロは黙ってリビングから消えていきました。
私がぬいぐるみを抱くのも嫌。あるとき家族で出かけた先の駐車場に野良猫がいました。
私が人懐こいその野良猫と遊んでいると、普段はほとんど吠えないコロが車の中で暴れながら吠えたり…。
自分以外の動物と接するのは嫌だったようです。
コロはとても臆病でもありました。おそらく以前にいじめられたのでしょう。
学生服を来た男の子が大嫌いで、散歩中に通学途中の学生さんとすれ違うときは、必ず私たちの後ろに隠れてしまいます。
大きな音にも敏感で、花火大会の打ち上げの音、近所の学校での徒競走などの合図のピストルの音、
近所のお祭りの太鼓の音など、大きな音がすると家中で一番音が聞こえない場所を探して隠れてしまいます。
それに窓際に寝ているときに、ちょっと強い風が吹いてカーテンが大きく揺れたりすると、もうパニック。
よっぽど何か怖いことに対するトラウマがあったのかもしれません。
こんな気の弱いコロですが、とても優しくて頭の良い犬でした。
私は小さい頃から、犬が何かを食べているときには触ってはいけない、噛まれるよ。
と教えられていました。 現にそんな忠告を無視して、餌を食べている子犬を触って、
ガブリとやられましたから。
でも、コロは違います。食べている最中にお皿を取り上げても怒りません。
小さな子供が遊びに来ても、馬鹿にした行動は一切ありませんでした。
ある日のこと、コロを1人家に残して、家族全員外出。
母が一番に家に戻ると、きちんと閉めておいたはずのベランダの網戸が少し開いています。
??と思いながらベランダを見てみると、ちょっとゆるくて大きなう○ち。
ちょっとお腹のゆるかったコロ、みんなが留守にしていた昼間にどうしてもおトイレに行きたくなってしまったようです。
普段、おトイレは外のみなので、我が家には犬用のおトイレは用意されていません。
多分、誰もいない家の中で、ずいぶん我慢して、おトイレをしても大丈夫であろうと言う場所を探し回ったのだと思います。
ベランダならと思ったものの、網戸が開かなくてかなり苦労したようで、網戸の下の方が爪で引っかかれてぼろぼろになっていたそうです。
蚊が出てくるシーズンに網戸をぼろぼろにされた怒りと、家の中では粗相をせずに、頑張ってベランダに出たコロへの感動。
どっちが優先?と悩みながらも、母はコロを誉めまくったとのこと。
帰宅後にその話を聞いた私たちは、ぼろぼろの網戸を見ながらも、やはりコロを誉めたのでした。
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